「学資保険」と「養老保険」の違い
学資保険と似た保険に、養老保険(老人を養う保険という意味)がありますが、学資保険と養老保険の違いはどこにあるのでしょうか。
学資保険は子供の教育資金を、養老保険は老後の生活資金を用意するための保険として、使い分けられている所もありますが、実際には養老保険をアレンジした保険が学資保険です。
最近の学資保険は、養老保険ではなく「低解約払戻金型終身保険」と活用したものも増えてきましたが、そのほとんどが養老保険をアレンジしているといっても過言ではありません。
では、どのような部分をアレンジしているのか、そしてどのようなところが異なるのかという点を確認し、目的に合わせた加入を考えるようにしていきましょう。
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入学祝い金の有無で違いが分かる
学資保険と養老保険の大きな違いは、祝い金制度があるかないか、ということです。
養老保険は加入してから満期までの間に祝い金制度がなく、一定期間を終えるまでは満期金を受け取る事ができません。
それに対して学資保険は、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学など、入園・入学のタイミングで祝い金を受け取ることができる制度が人気の一つになっています。
そのため、祖父母が孫の学資保険を準備していると、入学や卒業などの時期を忘れる事がなく、さらにはそのタイミングでお祝いを送ることができるというメリットがあります。
この祝い金は、自分で支払ってきた保険料の一部を、祝い金として受け取っているため、祝い金を都度受け取っていると、大学入学時で受け取る祝い金が予定よりも少なくなります。
満期祝い金200万円の学資保険で、中学・高校それぞれの入学時に20万円を受け取れる学資保険の場合、総額で200万円の受取が可能となるため、大学入学時には160万円の祝い金受取りとなります。
ですから、祝い金は必ず受け取るものではなく、お金が必要なタイミングに合わせて受けとることができますので、純粋に大学資金として必要な場合には、途中で祝い金を受け取らなくても構いません。
大学入学時の教育資金のみを準備するという場合には、無理して学資保険に加入するのではなく、養老保険を上手に利用することも可能です。
それぞれの目的に合わせて、学資保険にするか、養老保険にするかを選択するのも、一つの方法として考えることができるのです。
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